台風の爪痕 ― 2019/11/25
先日の台風19号により地元を流れる多摩川の景色が大きく変わって
しまったと聞きましたので、女房と散歩がてら見に出かけました。
まず 「羽村取水堰」 の近くへ行ってみました。羽村取水堰というのは
羽村から四谷まで続く 「玉川上水」 の取水口です。
以前はこの写真のような景色で、「玉川兄弟像」 (実際の玉川兄弟像は
写真に示された位置より写真右側の緑色の木々の中にあります) より
下流側 (写真左側) に先端がカーブした形の構造物がありますが、
これが壊れてその形を失ってしまいました。僕が子供のころからあったと
思いますので、これまで幾多の台風に耐えてきたことを考えると今回の
台風がいかに大きなものだったかをあらためて実感させられます。
↑以前はこんなかんじの景色でした
↑玉川兄弟像のあたりから下流側を撮った写真
このなくなってしまった構造物は、まだ独身の頃天気が良い休日に近所の
酒屋でビールを買って本を読みながら日向ぼっこをしたり、結婚前の女房と
夏の花火を眺めたり、チビたちがうまれてからは水遊びをしたり、といろんな
思い出がある場所です。もちろん僕だけでなく地元の人々に大変愛されて
いる場所でして、何人かの地元友人や知り合いとこの件について話しました
が皆喪失感を抱いているということでした。
すごいことになっちゃったねえ、などと話しながら上流へ向かいます。
僕が所属するソフトボールチームも練習や試合をするグラウンドへ向かい
ました。土手を歩いていると、下の道路が陥没して池になっていました。
以前の景色↓
↑土手から降りていく道路のヘアピンカーブになっているあたりなのですが
↑アスファルトは流され、陥没し池ができ、その先の道路もなくなっています
グラウンドは以前はこんなかんじでした↓
それがこんなかんじに↓
土砂が流れ込んでとてもグラウンドとしては使えません。
ほかの多くの場所も以前とはすっかり景色が変わってしまい、本当に
あんぐりと、といったかんじでただ口を開けて眺めるしかありませんでした。
僕が住んでいる羽村市というところは現在財政状態が厳しく、市民の夏
の憩いの場である 「水上公園」 という施設も今年は営業を見送りました。
そういう状況ですので 羽村堰周辺やグラウンドなどを復旧させる予算も
ないということでしばらくはこのままの状態で放置されるそうです。
羽村市では羽村駅西口の区画整理事業が行われている最中なのですが、
財政が厳しいのならそれもある程度でやめてしまって、そのぶん多摩川を
もういちどきれいに直してくれないかな、と思います。
一緒にする話じゃないのはわかってるけどさ、区画整理が終わるころには
ゴーストタウンになっているかもしれないし、羽村堰周辺は羽村が誇る宝
なわけだから最優先で直しなさいよ、って思うんですけどどうかな。
散歩の最後に女房と阿蘇神社にお詣りして帰りました。
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