怒り2016/10/03


 昨日、家族それぞれに用事があり僕ひとり何も予定のない日曜日となりましたので

以前から興味を持っていた映画を観に行くことにしました。吉田修一原作の小説を

映画化した「怒り」です。原作の小説を読みたかったのですが、映画化されると知り

まず先に映画を観たいと思い我慢してきました。

日曜日、朝一番の劇場は人もまばらで観客は僕も含めて5名ほどでした。

140分ほどの上映時間があっという間に過ぎていきました。 内容はとてもヘビーな

もので、いまだに心に衝撃が残っています。

 帰宅して、いつも映画を観た後そうするようにインターネット上での評価を見て

みました。今回もやはりさまざまな意見や感想を見ることができておもしろいなあと

思いましたが、広瀬すずが悲惨な体験をする壮絶なシークエンスについて、

あそこまで露骨に表現する必要はなく悪趣味だ、という意見が散見されました。

観る人が想像することでその状況を理解できる、という表現にするということは

結果的に現実として起きていることを見ないですませてしまうことにつながります。

現実にこういうことは起きているんだよ、現実を直視しないといけないんだよ、と

泣こうが叫ぼうがどうにもできない壮絶な体験をあえて直接的に表現することに

よって、観客にも怒りの感情を抱かせたのではないかと僕は考えています。


…アタマわるくて上手く書けません。なに言ってるのかわかりませんねすみません


 ということで、とても見ごたえのある映画でした。キャストも豪華だし、坂本龍一の

音楽も良かったです。 本当は The Beatles の Eight days a week という映画と

どっちを観に行こうか悩んだのですが、今回はこっちを選んで良かったです。


それにしても俳優ってスゴいですね。出演している人みんな素晴らしかったです。

演技をしているなんてことをすっかり忘れて作品の中に引きずり込まれました。




邦画の良さに気づいてから日も浅いのですが、また良い作品にめぐりあえたら

いいなあ、映画ってスゴいなあとしみじみ思っています。